電気凝固法とは電気針をワキの毛穴に挿して高周波の電流を流し、汗腺や皮脂腺を熱で破壊し、アポクリン腺を凝固させる治療法

わきが治療と電気凝固法

わきが治療と電気凝固法

◆ ワキガの原因は汗じゃない!

男・彼氏のわきが治療 ワキガは汗の臭いと勘違いしている人がいると思いますが、実際は汗そのものは関係ありません。汗腺には「アポクリン腺」と「エクリン線」があります。エクリル腺の汗はその大部分が水分です。少しだけアンモニアや塩分などが含まれていますが、基本ここからの汗は酸性で菌を寄せ付けにくいので臭いの元となりにくいです。一方アポクリン腺から出る汗はエクリン線のものとは違って白っぽく粘り気があり、脂質、糖質や、アンモニア、タンパク質などの栄養が多く含有されています。しかし塩分がほとんど含まれていません。ですから最近の温床になりやすい汗です。この汗が出るのはかまわないのですが、これらの成分が最近によって分解されるとあの独特の不快な臭い(発酵臭)が出るわけですが、皮脂などがさらに混じってその強さはさらに増します。ですから汗そのものはワキガの原因ではないのです。ちなみにこのアポクリン腺は誰にでもあるのに、ワキガに悩む人とそうでない人がいるのは何故かですが、これは「程度の問題」です。舌にある味を感じる組織である味蕾(みらい)の数や、髪の毛の量が人それぞれ違う様に、アポクリン腺の数や大きさにも個人差があります。臭いやすい人はアポクリン腺の量が多く腺も比較的ビッグサイズなので差が出ると言うわけです。


ワキガ対策

◆ 日常生活で気をつけるべきこととは?

日本人ではワキガ体質の人が1割程度いると考えられています。ですからワキガはメジャーというわけではありませんが、決して奇病とかではなく、多くの人が抱えている悩みです。ですから自分だけ特別な問題を抱えているという風に落ち込む必要はありません。ではワキガ体質の人は普段どんなことに意識して対策ができるでしょうか?一つは食生活を意識して改善することです。ヨーロッパ人やアメリカ人にはワキガ体質の人間が日本よりもずっと多いですが、彼らの食生活は比較的カロリーや脂肪が多いのが特徴です。こうした食品はアポクリン腺に加えて、当然皮脂の分泌を活性化します。以前日本人は肉類よりも魚介類や野菜などを中心に食していましたが、最近の食生活の欧米化にともなって体内にも変化が生じてきていると言われています。もちろんこうした肉食生活によってアポクリン腺そのものの数が変化するわけではありませんが、その動きを活発化するということでは、食生活の影響が大きいと言えるでしょう。ですから臭いが気になる、コンプレックスだという人は、普段からビタミンAやCやE、ベータカロチン、ポリフェノールの摂取を心がけて、野菜や魚、大豆製品を意識して食べるといいでしょう。たばこやお酒、香辛料もアポクリン腺を刺激するので控えると良いでしょう。

◆ 悩みが深刻なら治療という手もある!

ワキガの悩みは人によって程度が違います。軽度の人もいれば中、重度のワキガに悩む人もいます。そういう場合はもう少し医学的な治療によって対策するのも良い選択肢でしょう。軽度であれば塩化アルミニウム液などを気になる部分に塗布して対策できます。程度がもう少し強いようであれば「ボトックス注射」や「電気凝固法」といった手術ではない治療を、もっと強ければ各種手術にのぞむ必要があるかもしれません。

電気凝固法について

◆ 「電気凝固法」ってどんな治療法?

わきが対策としてわりと一般的な「電気凝固法」とは電気針(電気ニードル)をワキの毛穴に挿して高周波の電流を流し、汗腺や皮脂腺を熱で破壊し、アポクリン腺を凝固させてしまうという治療方法です。脱毛サロンなどでやるニードル脱毛と似たような原理です。臭いのもとを断ってしまうということです。この治療法では完全ではないにしろ脱毛効果も期待できます。ワキ毛があると汗がそこに留まりやすくなるので湿気が増えます。そうすると菌が増殖して臭いがより発生してしまいます。この原因菌は毛根近くに多くいます。ですから電気凝固法によって毛根にダメージを与えれば、ワキガの原因となる要素をいろいろと排除できるので改善が見込めるのです。

◆ 「電気凝固法」のメリットは?

この治療法のメリットの一つは、手術と違ってメスをいれて切除したりしないので、傷跡が残らないということです。そしてクリニックでの治療では麻酔が使えるので、痛みに耐える必要がないのがうれしい点です。また日常生活に支障をきたすような治療でもないので、わりと気軽にできるのもメリットです。風呂は制限されますが、シャワーであれば良いなど自由がさほど拘束されないので楽です。他にも前述のように脱毛が多少なりとも期待できて1石2鳥といえます(電気脱毛と電気凝固法は厳密には異なる)。多汗症にも効果があって、アポクリン腺の働きが衰退するので多くの人がワキ汗が減少したと感じています。

◆ 「電気凝固法」のデメリットは?

電気凝固法は1回ですべての治療が終わるわけではありません。何回か通院する必要があるので負担がかかるのがデメリットの1つです。保険が適用されないので2回3回と通う場合は費用もそれなりに高額になってしまいます。費用はクリニックによって変わりますが、1回あたり10万前後かかる可能性があります。また中程度までのワキガには効果があっても重度の場合は完全には取れない可能性があります。そして熱凝固したアポクリン腺がいずれ再発する可能性も否定できません。電気凝固法は効果がありますが、全ての人にとって完全なワキガ治療になるとは限りません。自分の状態を確かめるために一度クリニックで相談してみると良いでしょう。


まめ知識