切除法や皮弁法は保険適用可能で超音波法吸引法や削除法は保険が使えない

わきが治療で保険が使えない場合

わきが治療で保険が使えないケースとは

◆ 軽度~中度のわきが治療ってどんな治療をするの?

男・彼氏のわきが治療 わきがをどうにかしたいと思っている人は大変多いので、その思いに応える病院やクリニックは多数存在します。そしてその治療法もたくさんあります。しかし、多額のお金をかけて治療したにもかかわらず、においが全然取れていない、あるいはある程度時間が過ぎてわきがが再発してしまうというケースも珍しくないようです。では、どうしてそうなってしまうのか、わきが治療には手術するものと手術しないものとがあります。手術の有無はわきがの程度によります。軽度~中度であれば手術で切ることなく対処することができます。例えば「ボトックス注射」や「電気凝固法」があります。メスを入れずに処置できるので手軽さがあります。ボトックス注射とは、「ボツリヌス」という菌からとれるタンパク質で、これを脇の下に注射すると汗の分泌をおさえることができます。一つ解説すると、体には「エクリル腺」と「アポクリン腺」というものがあって、アポクリン腺から出る汗が細菌によって分解すると、いわゆるワキガ(腋臭症)になります。ここにエクリル腺の汗が混じることが臭いが拡散していくと言われています。ですからこのエクリル腺の汗を抑制することで一定の臭い対策が出来るということです。この治療に保険が適用できる場合というのは、医師が症状を「原発性腋窩多汗症」と診断した場合です。簡単に言えば脇の汗が非常に多くて、腕へたれたりシミができてしまうほどの状態を指します。ただし別の病気や薬剤の影響で脇の汗が多いだけでは保険は使えません。この診断が下るには6カ月以上症状が続くとか、日常生活に支障が生じてしまうほどだとか、身内に同じ症状があるとか、寝ている時は大丈夫だといった幾つかの項目に該当している必要があります。もし該当しなければ自由診療となって費用は高めになるかもしれません。その場合ですと10万近くは見ておく必要があるでしょう。もし保険が適用されればその3分の1くらいまでに下がるでしょう。保険が適用されないとすぐにあきらめずに、まずは信頼できる医師に診断をあおぐのが賢明です。もう一つの電気凝固法は、電気針を毛穴に挿して、電流によってアポクリン腺を熱で破壊して凝固させるという方法です。アポクリン腺の汗そのものは臭いわけではありませんが、細菌に分解される分泌液が減るわけなのでやはり一定の効果が見込まれます。しかも同じ毛穴にある毛根を全てでないにしろ破壊する効果があるので、脇毛の脱毛にもつながると期待できます。脇毛が多いと、汗をある意味ワキ下に留めてしまい、それが細菌の温床になってしまうので、脇毛の脱毛も間接的にわきが対策として効果を出すのです。さてこの電気凝固法ですが、だいたい10数万円が相場と言われています。これは自由診療の場合です。といっても電気凝固法の場合1回ではなく2,3回通う場合もあって、そうするとその分費用がかさんでいくのが難点です。医療機関によっては保険適用ができる場合もあります。ただし所定の条件を満たしている必要があるので、条件設定を事前に確認する必要があります。


施術法によって変わる

◆ 中~重度のわきが治療ってどんな治療?保険は効くの?

手術をするわきが治療にもいくつか種類があります。代表的な分類として、「直視下手術法」と「非直視下手術法」があります。前者は医者が直接処置する部位を目で見ながら治療します。後者の非直視下手術法は、器具を使って患部を見ずに処置する方法です。前者は確実性が高いですが、傷跡が比較的目立つという特徴があげられ、後者は傷跡は目立たないが確実性が落ちるという特徴があります。またそれぞれの分類でさらに施術方法が分かれます。直視下手術法は「剪除法(皮弁法)」や「直視下剥離法(五味式)」などが有名で、後者の場合ですと「超音波吸引法」や「皮下組織削除法」が代表的です。それぞれ特徴やメリット・デメリットがあって、完璧な治療法というのはありません。またここに挙げた以外にもクリニック独自の方法をとっているケースがありますが、よく知られているのはこれらの施術方法です。気になる手術料金ですが、保険が適用されるかどうかでだいぶ変わってきます。例えば「剪除法(皮弁法)」は適用される場合は4万円ほどとそれなりにリーズナブルにできます。「直視下剥離法(五味式)」は五味クリニックという医療機関の考案で、非常に効果が高いと言われるこの方法は残念ながら保険の適用はされません。費用は30万円ほどと高額になります。非直視下手術法はどうでしょうか?「皮下組織削除法」の中でも有名なのは「イナバ式皮下組織削除法」というものですが、この場合基本的に保険は適用されません。自由診療の場合は20万~30万近くを見ておく必要がでてきます。この方法は日本医師会から最高有功賞を与えられるほどの治療法で治療効果が高いとされています。その分保険が適用できないのはデメリットといえます。「超音波吸引法」ですが、こちらも保険が普通適用されません。この方式は効果は微妙ですが、切開幅が小さいということで、傷跡の気になる人にはうれしい選択肢と言えるでしょう。

一概には言えない

◆ 治療方法の選択は、自分の都合やニーズによって決めよう

ここまで見てきたように、わきがの治療には種類があり、症状の程度や施術方法、条件を満たすかどうか、そしてクリニックによる保険適用の有無の違いなどがあって、一口に保険の適用が可能かどうかを判断できません。医療機関が順守すべき規定によると、健康保険が適用になるのは、「悪臭が著しく他人の就業に支障を生ずる事実が明らかで、客観的に医療の必要の場合に限る。軽度のものは適応にならない。」とあります。また施術方法についても詳細な決まりがあって、切除法や皮弁法のみが適用可能で、超音波法吸引法や削除法は保険適応にならないということです。ただしこうした規定は将来改定される可能性があります。またクリニックによっては保険適用を可能だという声もあります。ですから自分のワキガの症状を診断してもらった上で、費用対効果も考えながらベストな治療法を選ぶようにしましょう。


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