わきがの程度に差があるため、術後1カ月の経過も個人差があります

わきが治療1か月後

わきが治療1か月後

◆ わきがに関するよくある誤解

男・彼氏のわきが治療 「わきが」と聞くと何をイメージしますか?まずは鼻をつく刺激臭だと思います。ではわきがの原因は?と聞かれると、「汗の臭い」と答える人は少なくないと思います。ですから汗を大量にかくひとはワキガかも?と考えてしまうのは自然といえます。でも実はわきがの原因は汗そのものではありません。「多汗症」とわきがとは違うのです。人体には汗を出す汗腺が2種類あって、多汗症(腋窩多汗症)は「エクリル腺」から出る汗が原因です。一方わきがは「アポクリン腺」という汗腺から出る汗が原因です。この汗にはタンパク質や脂質や糖質、またアンモニア成分などが含まれていますが、この汗が細菌によって分解されるとあのいやな臭いが発生するんです。ですから仮に細菌がいなければ臭いません。わきがに関する他の点として、脇毛が多いと汗はそこにとどまりやすくなるので臭いが強くなりやすいですし、エクリル腺の汗によって臭いが拡散してしまうということも起きます。このようにわきがは汗そのものが原因というより、細菌をはじめとする一連の要素がいろいろ重なって発生する症状と言えるでしょう。他にある誤解として、「わきがは移る」というものがあります。わきがの臭いは見に見えないですし、不潔な印象が強いので、近くにいたり触れたら移るのでは?と思うのは別に変ではありませんが、わきがは移りません。前述のようにわきがの主要な要素の1つであるアポクリン腺は人それぞれ数や大きさが違いますが、その量は生まれた時から決まっていて変化するわけではありません。それに細菌そのものが原因なのでもなく、汗と細菌がコラボレーションした結果です。ですからインフルエンザウイルスのようなイメージを持つ必要はありません。衣服に相手の汗や細菌がついてしまったら臭いはするかもしれませんが、わきがが自分にも突然発症するといったことはないのです。


症状に合わせた治療法

◆ わきがの治療にはどんなタイプがあるの?

わきがは手術である程度改善することができます。症状が軽度の人であれば手術ではなく「ボトックス注射」や「電気凝固法」といった対策も可能ですが、症状がそれなりに重い場合は思い切って手術するのも手です。手術は主に2タイプに分けられます。医者がアポクリン腺などを直接見ながら排除するタイプ(直視下手術法と呼ばれる)と、直接見ずに機械や器具で破壊して除去するタイプ(非直視下手術法)です。最初のタイプはやはり目で見る分アポクリン腺の除去の確実性が高いです。このタイプは施術方法がさらに「剪除法」や「直視下剥離法」などに分けられます。もう一つのタイプである非直視下手術法は大きくメスで切開しない分、傷跡がより目立たないという利点があります。除去の確実性は最初のタイプに比べると低くなる傾向があります。このタイプの施術法には「超音波吸引法」や「皮下組織削除法」、それを合わせた「ローラークランプ法」などがあります。

術後の経過と効果

◆ 術後1カ月くらいの様子ってどんな感じなの?

手術をするとしたらやはり気になるのが術後の経過、効果です。それなりに高いお金を出して施術をするのですから、臭いがなくなったか、傷跡はどうか、再生再発はあるのかなど気になる点でしょう。実際に施術を受けた人の声を調べてみました。例えば「剪除法」を受けた人によると、1カ月すると以前はとても気になっていた臭いが全然しないという結果が出ています。傷跡に関しては、赤みが出ていたり、皮膚が寄せられたようなあとが残っています。ただ左右差もあるようで、右片方はあまり目立たない状態です。ひきつれ感は1カ月後にはなかったとのことです。しかし同じ剪除法を受けた別の男性は、左の臭いは無くなってきたものの右はまだまだ臭ったという感想を残しています。また右側は傷口がぐちゅぐちゅとしていて色素沈着も気になるとレポートしています。「直視下剥離法」で有名な五味クリニックの施術を受けた女性のケースだと、1カ月では傷は完全にふさがりませんでした。しかし脇のにおいはかなり気にならなくなったということで、着る服もあまり心配せずに選べるという精神的な改善もあったようです。「ローラークランプ法」を受けた女性は、術後1カ月で傷跡もあまり目立たず、臭いも消えて幸せだとしています。こうしてみると、術後1カ月の経過状態は人それぞれで、傷口がなかなか安定しない人もいれば左右差がある人もいます。一方で傷口も臭いも消えたという人もいます。わきがには軽度、中度、重度というように程度に差がありますから1カ月後の臭いの差も出てくる可能性があります。また施術方法によって切開の幅が違います。さきほど書いたように直視下剥離法は非直視下手術法に比べて切開幅は大きくなりますから、傷跡が比較的目立つことになります。ちなみに術後に臭いが強くなったと感じるいわゆる「術後臭」ですが、原因はいろいろと考えられます。ひとつには臭いに対する意識が強くなった結果、あるいは再発を恐れるあまり臭いに過度に敏感になった結果、ふだんあまり意識していない臭いを気にし始めるので強くなったように感じるという点が挙げられます。単純にアポクリン腺を十分処置できなかったという点もあります。手術方法によってアポクリン腺の除去の程度は異なりますし、担当する医者の技量によっても出来は変わってきます。ですから傷跡や費用の問題、どこまで確実性を求めるかによって最終的にどの施術を選ぶかをじっくり考えるべきです。健康保険が効くものもあれば効かないものもありますし、クリニックによって対応も異なるようです。自分のニーズや都合に合わせた最適な手術方法を判断しましょう。


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