ワキを数センチ切って皮膚をひっくり返し、皮膚の裏にあるアポクリン腺をハサミで取り除く施術

剪除法(せんじょほう)

剪除法(せんじょほう)

◆ ワキガの原因には複数の要素がある!

男・彼氏のわきが治療 ワキガのいやな臭いにはどんな原因があるでしょうか?実は一口に汗といっても汗腺には2つの種類があります。「エクリン線」と「アポクリン腺」です。2つの汗とも、それそのものはワキガのような臭いは発しません。しかしアポクリン腺からは糖質や脂質、アンモニア、タンパク質、鉄分などを含む汗が出て、それがワキに常在する菌によって分解されるとあのいやな臭いが発生します。そして皮脂がまじりあってさらに強烈な臭いとなります。他の要素として、ワキ毛はワキ汗をその場にキープする作用がありますが、当然ワキ毛が多いとその部分が湿りやすくなり、結果として細菌が繁殖します。ですから汗そのものが問題なのではなく、細菌や皮脂、ワキ毛などいろいろな要素が組み合わさってワキガが誕生してしまうわけです。


ワキガについて

◆ ワキガ体質は後天的なもの?

基本的にワキガが後天的な症状ではありません。ワキガの原因要素のひとつであるアポクリン腺の量というのは生まれた時から決まっています。そしてその量は遺伝的な要素です。ワキガの症状はだんだんと進行すると言われています。アポクリン腺は性的ホルモンと関係が深いため、思春期に活性化します。またお酒やタバコ、香辛料、ストレスはワキガの症状を促進しやすく、動物性脂肪を多量に摂取するとやはり症状が増すと言われています。とはいえ徐々に進行するので自分ではワキガだと気づかないという場合が少なくありません。しかし他の人は気付きます。といってもなかなか指摘しづらいことなので、やはり自分でチェックするのは大事なことです。具体的なチェック方法としては、例えば耳垢をとってみて、湿っているかどうかをチェックする方法があります。エクリン線と違ってアポクリン腺はワキや耳の穴、性器付近など限られた部位にありますが、耳の垢を見てみることでアポクリン腺が多いかどうかが分かります。湿っているようならばワキガの可能性が多少なりとも高くなります。家族にワキガの人がいるかどうかも一つの判断基準です。ワキガ体質は遺伝的なものだからです。毛の量が多い人も一般にアポクリン腺が多いケースが多々あるので要チェックです。もしこれらのチェックポイントに該当するようであれば、一度医師の診察を仰いでみるのも得策でしょう。

◆ ワキガは治療できる!

デオドラントでなんとかごまかすだけではなく、悩んでいるのであればワキガをしっかりと治療するという選択肢も考えることができます。「ボトックス注射」や「電気凝固法」など、手術ではない治療法がありますが、これは軽度ないし中度の症状の場合に有効です。手術となるといろいろな施術があります。大きく分けると「直視下手術法」と「非直視下手術法」があります。読んで字のごとくですが、医師が患部を直視して手術するのが「直視下手術法」で、患部を見ないで機械式に施術する方法を「非直視下手術法」と呼びます。直視下手術法はさらに分けると「切除法」、「剪除法(摘除法)」、「直視下剥離法」などがあり、非直視下手術法には「皮下組織吸引法」「超音波吸引法」「皮下組織削除法」などがあります。ここではより一般的とされる、直視下手術法の中の「剪除法」について取り上げてみます。

剪除法とは

◆ 剪除法ってどんな手術?

基本的に剪除法とは、ワキを数センチ程度切り開いて皮膚をひっくり返し、皮膚の裏にあるアポクリン腺をひとつひとつハサミで取り除いてしまうという施術です。アポクリン腺は比較的大きいので直視でき、この方法だとほぼ完全に汗腺を除去できるのが特徴です。しっかり治療されればかなりの確率で深刻な臭いの悩みから解放されるので、この剪除法は人気の施術になっています。手術時間はクリニックにもよりますが1時間以上は見ておく必要があります。通院は数回は必要ですが、入院の必要はないのでフレキシブルな動きが出来るのが良い点です。また医師が診察の結果ワキガの症状が強いことを認めて「腋臭症」と判断した場合は健康保険が適用可能になるので、両わきで4万円前後で施術でき、経済的にも負担が比較的少なくなるというメリットがあります。

◆ 剪除法のデメリットとは?

剪除法の効果の高さは大きなメリットですが、デメリットも存在します。例えばやはりメスを入れるということで、それほど目立たないとしても傷跡は残ります。個人差はありますが傷跡が目立たなくなるまでには6カ月、完全に落ち着くには1年かかることもあります。ワキの下ということでもともと目立つ部位ではありませんが、気になる人はこの点を覚えておく必要があります。また局所麻酔を使用するので術中はもちろん痛みは感じませんが、麻酔が切れた術後には痛みます。人によっては睡眠が妨げられるほどの痛みを感じます。また担当医師の技術によって多少左右される施術でもあるというのが難点です。深く切りすぎれば皮膚組織が不必要に傷ついてしまいますし、中途半端な除去になれば取り残しが出てしまいます。経験のある医師を見定めることを意識しましょう。デメリットはありますが、剪除法は確実性の高さや保険が効くこともあって人気の施術の一つです。自分の症状の程度を診察してもらい、効果の程を一度医師に説明してもらうと良いでしょう。


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